もう汗に悩まない!制汗ボトックス
医師の髙澤です。
私は制汗ボトックスについては、注射したボトックスの薬液が無駄なく作用することが最も大事と考えています。
もちろん痛みは少ないに越したことはありませんが、効果より優先することではないと思います。
動画内でも触れていますが、痛みと効果についてはある程度トレードオフの関係があります。つまり、効果的な注入法は痛みがある程度強く、痛みが少ない注入の仕方はもしかしたら効果を犠牲にしているかもしれないということです。
もう少し具体的に説明すると、効果的な注入法とは、真皮内に少量ずつ注入して、薬液が皮下脂肪に拡散していきにくいように注射することです。ターゲットとなるエクリン腺と呼ばれる汗腺は真皮内にあるため、真皮がぷくぷく膨らむような注射だといいのですが、少しでも深く、皮下脂肪の中に注射してしまうと速やかに拡散して注入した液の多くが無駄になってしまいます。
ところで痛みとの関係性についてですが、注射時には、刺入の瞬間と注入液で皮膚が膨らむときに強い痛みがあります。つまり真皮に注射してぷくぷく膨らみを作るような注射は、痛みが少し強い傾向があるということです。注射液を皮膚ではなく皮下脂肪に注入する場合にはそのような痛みはありません。皮下脂肪に注入されたボトックスが無駄になりやすいことは先ほど説明したとおりです。
結論として、購入した50単位または100単位をしっかり働かせるためには、注射後ぷくぷくした膨らみが見えるような注入法が大事で、そのように適切に注射すると痛みが少し強いということです。
痛みを減らすのは注射の仕方ではなくて、表面麻酔や氷冷、局所麻酔などを適切に使うと良いと思います。ぜひご相談ください。
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