エラボトックスは続けて打つと戻りにくくなる? 更新日時 2023/12/12 18:27
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エラボトックスを何回か続けると効果が長く持続するわけ
「続けて打つと戻りにくくなる」というコメントは各所でいわれていますし、実際にそのような感想をいただいて施術のペースをコントロールしています。なぜそうなるのか、ということに関して興味がある方は、以下のところをお読みください。
エラボトックスを続けていると「エラの筋肉を使わずに噛むようになる」ことで戻らないと考えられる
噛む筋肉は実は4つあります。通常は①最大の咬筋(エラの筋肉)、②次いで大きな側頭筋(こめかみの筋肉)、③④小さい内側・外側の翼突筋が協調して噛む動作を行います。
①のエラの筋肉にボトックスを打つと、しばらくすると動きが鈍くなります。休んでいる筋肉には血流も乏しくなりますし、筋トレをさぼっている人の筋肉のように徐々にやせてきます。数日後から徐々に動きが鈍くなり、10日目ごろからやせを感じ始め、2~4週間後くらいがやせのピークになると思います。
このように①のエラの筋肉が動かない間は、ほかの3つの筋肉が頑張ることで、噛む動作を行います。ボトックスの効果が切れてくると、また4つの筋肉が協調して噛むように戻りますが、エラの筋肉にボトックスがうまく効いた状態が続くと、ほかの3つの筋肉で噛むということが少しずつ「クセ」になってきます。この「クセ」が強くなると、ボトックスの薬の効果が切れても、エラの筋肉を使わずに噛む動作が習慣になっているので、エラの筋肉が再び鍛えられることが少なくなります。そうして、徐々に噛む動作のクセが変化して定着してくることで、戻りにくくなってくるということが理由のひとつです。
図:噛む動作をする筋肉(咬筋以外)
実際の治療プラン
ここまでのことを前提に治療開始後の経過を予測して、治療のプランを立てます。
①初回はエラの筋肉全体にしっかり効かせることを目標に大容量で治療する
②2~3カ月毎に維持量で(あるいは状態により大容量で)治療をまめに継続する
③「クセ」がついてくるころを見計らって、6カ月あけて治療、1年あけて治療、のように徐々にインターバルを伸ばして治療を継続する
④戻りにくいことが確認出来たら治療を終了して様子をみる
というのがある程度理想的な経過です。②の部分で通院が大変に感じる方もいますが、そこを乗り越えるとすごく良い状態を保ちやすくなるので、頑張っていただけたらと思います。
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