隆鼻術（シリコンプロテーゼ）

理想の鼻筋を手に入れる

　隆鼻術（シリコンプロテーゼ）は隆鼻専用に形成されたシリコンを、鼻の穴の中を小さく切開して挿入する手術です。一度適切に挿入したプロテーゼは半永久的に形を維持してくれます。

施術の特徴
施術の流れ
施術の詳細・リスクとアフターケア
こんな人におすすめ
症例写真
施術にかかる料金

Feature施術の特徴

美しい鼻筋とは

　低い鼻と目頭にかぶさる蒙古ひだは、東洋人によくあるタイプの顔立ちとされます。これらは目と目の間の距離をより広く見せたり、顔立ちを平坦でぽっちゃりした感じにさせたりしています。隆鼻術は短い時間の手術で鼻筋を通してより「彫りの深い」「目鼻立ちのくっきりした」印象を作ります。

形状の美しさ

　美容の教科書に記されるような、一般的な美しさの基準は、鼻根の角度が120度前後、鼻背の立ち上がる角度が30度から35度になります。鼻根のボトムは目を開けたときの上まぶたのまつ毛の生えるところの高さくらいがよいとされています。

顔全体の中での鼻のバランス

　額の上端・鼻根部・鼻の下端・あごの下端のそれぞれの間隔が、１：１：１になるのが理想的なバランスとされます。隆鼻術は鼻根部を上に移動しますので、短く見える鼻筋が長くなります。

キレイかカワイイか

　シャープな印象のまっすぐな鼻筋はより大人びて洗練された印象、少し丸みのある鼻筋はより幼げでかわいらしい印象になります。どういった印象を目指すかによって、適した鼻筋のラインは変わってきます。

隆鼻術（シリコンプロテーゼ）の手術について

切開は見えない部分で最小限

　隆鼻術の手術の切開は、単純なシリコンプロテーゼを入れる手術の場合には、片側の鼻の穴の切開のみで行えます。複雑な鼻尖の処理などを行う場合には、それに対して必要な切開を伴います。

プロテーゼのデザイン

　様々なタイプに対して最適な形のシリコンプロテーゼを選択するだけでなく、わずかな誤差や違和感も取るために、個別にカービング（彫刻）をして限りなく理想に近づくための工夫をしています。

L型シリコンプロテーゼはプライム銀座クリニックでは用いません

　プライム銀座クリニックで使用するプロテーゼはすべて「I型」です。「L型」のタイプで鼻先の皮膚を直接シリコンで持ち上げようとすると、皮膚への負担が大きいために徐々に皮膚が薄くなって、シリコンが鼻先の皮膚を突き破って出てくるというリスクがあるため、「L型」のシリコンプロテーゼは現在使用していません。

隆鼻術（シリコンプロテーゼ）のまめ知識

鼻根が高すぎると不自然

　鼻根が厚すぎるシリコンを入れた場合に、眉間の部分より鼻根が高くなってしまったりすると、眉間から鼻が生えている感じになって、不自然な印象になります。

先端をシリコンで高くするとアップノーズになる

　シリコンを先端部分近くまで入れることで、先端まで高くすることはデザイン上は可能です。ただし図のように、高くなった部分が今までの鼻の最高点よりも頭側にあると、術後に少しアップノーズ気味に感じられる可能性があります。

先端を伸ばすには耳介軟骨などを利用する

　先端部分までシリコン挿入して鼻先を無理やり下に伸ばそうとすると、先端の皮膚が薄くなって突き出るリスクを伴うため、おすすめではありません。　先端を高くしたり、下方向に伸ばしたりしたい場合には、より複雑な軟骨を処理する手術が必要です。（参考：鼻尖縮小）

Flow施術の流れ

01カウンセリング・ご予約

カウンセリングでは治療を担当する医師が直接ご希望を入念にうかがいます。お気に入りの写真などをお持ちいただくことはカウンセリングでイメージを共有する助けになります。目的とする結果を得るために最適な施術がほかにある場合には、その違いなどを含めて説明します。手術のお気持ちが決まりましたらご都合のよい日時を選んでご予約をいただきます。
02ヒアルロン酸溶解

必要があれば残っているヒアルロン酸の溶解をします。（予定手術の場合には、数日前に溶解しておくのがベターです。）
03治療当日

治療内容・注意事項の再確認をし、術前の撮影を行います。オプションの麻酔や点滴などは当日追加することも可能ですのでお気軽にご相談ください。また、シンエックや痛み止めの内服などを手術前に行うこともできます。
04カービング（彫刻）

目的とする鼻筋のイメージに沿って、太さや高さが適したシリコンプロテーゼを選び、鼻骨に合わせて細部までカービングします。
05麻酔

手術は局所麻酔で行いますが、その注射の時の痛みを抑えるために、ご希望に応じて笑気麻酔・静脈麻酔をご利用いただけます。
06手術

仰向けの状態で正確にマーキングして、手術を始めます。局所麻酔は少し痛みますがそれが終われば痛みは全くありません。術後はテーピングで固定をして終了です。
07治療後

内服や術後の注意事項などの再確認をします。帰宅後は水袋などで軽く冷やすことも、ダウンタイムの軽減に役立ちます。固定は3日後に再診していただくか、またはご自身で外していただくこともできます。
08アフターケア

治療後の注意事項で不明な点の確認などはお電話で承ります。治療後に気になることがあって診察が必要な場合には、お電話でご予約の上、気軽にご来院ください。

Detail and aftercare施術の詳細・リスクとアフターケア

施術時間	20分～30分
麻酔	局所麻酔、ブロック麻酔（オプション）、　笑気麻酔（オプション）、静脈麻酔（オプション）
ご来院までの注意事項	①疾患や内服中の薬がある方はあらかじめお伝えください。 ②鼻炎などがある場合はなるべくあらかじめ治療しておいてください。 ③前日のアルコールなどは控えて、よく睡眠を取ってください。 ④メイクは術前に落としていただきます。（静脈麻酔をご希望の場合）静脈麻酔の注意事項をよく読んで、飲食の制限を守ってください。
術後の通院	３日後に固定を外し、経過を診察します。
メイク・洗顔	翌日以降できること鼻の周り以外のメイク・クレンジング（固定に触れない・濡らさないように注意）固定解除後からできること鼻を含めてメイク・洗顔をしていただけます。術後はメイク・洗顔や、鼻をかむ際は優しく触れるようにしてください。
シャワー・入浴	シャワーは顔にかからないように当日からしていただけます。長い入浴は腫れを強くする恐れがありますので１週間程度お控えください。
飲酒・運動	飲酒は１週間程お控えください。軽い運動は１週間後から、激しい運動は１ヶ月後から再開していただけます。
ダウンタイム	①腫れは２～３日目をピークに10日前後で目立つ腫れは落ち着いてきます。 ②内出血は１～２週間程度で落ち着いてきます。 ③手術部位が安定するまで、歯の治療や眼鏡の長時間使用、うつぶせ寝、その他強く触れることは1ヶ月はお控えください。 ④傷あとは鼻の内側にできます。しばらく赤みがあり硬くなりますが、３～６カ月程度の時間の経過とともに白っぽい線状に変化し、硬さがとれてきます。
仕上がり	腫れが完全にひくのは、およそ３～６ヶ月後になります。
リスク・副作用・合併症	①血腫・感染・縫合不全術後まれに起こることがあります。必要な場合は血腫除去・抗生剤治療・再縫合など適切に対応します。 ②理想との微妙な不一致鼻筋の高さや長さ、太さがイメージと完全には一致しない可能性があります。 ③違和感を感じるプロテーゼが入ったことにより違和感を感じることがあります。時間の経過とともに落ち着いてきます。 ④形が透けて見える皮膚がもともと薄い方や、術後の長い経過で皮膚が薄くなってくると、プロテーゼの形が皮膚の上から透けて見えてくることがあります。 ⑤中心からのずれプロテーゼが動かないように固定をしますが、まれに鼻筋が曲がったりズレが生じることがあります。 ⑥遠隔期に感染する術後安定した後の時期に何らかの原因でプロテーゼに感染を起こすことがあります。抗生剤の治療ですぐ治らない場合にはプロテーゼを一度抜去する必要があります。また、治療せず長く放置して悪化すると、皮膚表面に瘢痕を残すことがあります。
その他	※再手術や修正手術などで改善する余地がある場合には、通常は完全に腫れが引く６カ月後以降に行います。