Columnコラム

ほうれい線のヒアルロン酸注入の注入法・リスク・副作用・合併症について 更新日時 2019/04/02 10:25

読む時間の目安 4分~5分

ほうれい線のヒアルロン酸注入のデザインと注入法

  デザインの原則

 ほうれい線に出る影を目立たなくするために、直接ほうれい線の皮下組織に注入する方法だけでは満足が得られないケースも多く、ほうれい線を形成する筋骨格の運動や、皮下組織のスペースの多少や、真皮層にしわが刻まれる程度などを詳細に観察して注入層や注入方法を決めています。比較的多いパターンはSOOFのボリューマイジングとほうれい線注入の組み合わせです。全体のバランスを整えたい方にはSOOFをメインに、ほうれい線の改善が主な目的の場合にはほうれい線をメインに注入します。

  実際の注入の流れ・注入する層

 実際の注入は、座位で行います。仰向けに寝て注入することが必要な方には、座位でマーキングをしてから仰向けになっていただいて注入しています。

 SOOF内の注入は直針で骨膜上に2~3か所注入します。ほうれい線にはマイクロカニュレを用いて皮下組織の浅いところに注入します。ほうれい線の、口角の高さの位置を少し氷冷してマイクロカニュレを挿入する穴をあけます。ここだけチクッとします。そのチクッと開けた穴からカニュレをほうれい線に沿って挿入して全体に均一になるように注入します。すこし注入するたびに鏡で確認してもらいながら注入を足していきます。注入を足していく場合にカニュレは何度も同じ穴から出し入れしますが、まったく痛みはありません。

ほうれい線のヒアルロン酸注入のリスクについて

  内出血が出る

 ほうれい線のヒアルロン酸注入の場合に出血があった場合には、皮膚が比較的厚いので青くなることはまれで、少し腫れぼったくて軽い鈍痛を伴う感じです。通常は数日でおさまります。治療後24時間以内は帰宅後も再出血のリスクがあるため運動やカラダを動かす仕事、アルコールや長時間の入浴などを控えていただくほうが無難です。もし内出血が多くなってしまった場合には、腫れがしこりのように触れる方もいます。その場合はやや目立つ腫れ方になり、おさまるのに数日から2週間くらいかかります。

  アレルギーをおこす

 ヒアルロン酸は本来人体に存在する成分です。ただし注入用フィラーヒアルロン酸の製品に含まれる架橋剤(ほとんどのメーカーではBDDEを使用)や保存料に対するアレルギーが数千人にひとりみられる場合があります。腫れ・赤み・かゆみなどの症状がある場合にはヒアルロン酸を溶解して、症状の強さによっては抗アレルギーのための治療が必要になる場合があります。

  しこりができる

 まず原則としてヒアルロン酸の注入に際して、どなたでもしこりができる可能性はあります。特に1か所にかためて打つ注入デザインの場合には量が多いと触れる感じのしこりになることがあります。

 ほうれい線の注入の場合には、カニュレを用いて均一に広げて注入するのでほとんど心配は不要です。もし注入後にしこりができてしまってどうしても気になる場合には、ヒアルロニダーゼの注射で溶解するとほとんど触れないくらいになりますが、付近のヒアルロン酸も溶解してしまいますのでご注意ください。

  感染する

 製品は十分な検査をクリアした安全性の高いものですが、皮膚や粘膜の常在菌などが傷やにきびなどの皮膚バリアの乱れを介して体内に入り、ヒアルロン酸の注入部位に到達する場合があります。通常は正常な免疫力の持ち主であればは起こるものではなく、ほうれい線の治療を含めて顔のヒアルロン酸注入で経験することはまずありません。

  塞栓によって皮膚が壊死する

 当院では注入時の塞栓リスクについて熟知した医師が注入を担当しますので安全です。技術的には針の先端が血管内に入った場合にそのまま注入してしまうと動脈の塞栓(詰まること)が起こり、血流を失った組織(皮膚・皮下組織やその他)が壊死する可能性があります。壊死した皮膚組織は適切に取り除かないと感染を起こして膿瘍化したりする危険性があります。ほうれい線へのヒアルロン酸注入で危険な場所というのは決まっていて、ご希望によってこの危険性が高い箇所(小鼻の横の凹みなど)の場合には処置をお断りすることがあります。

  効果が足りない・早く減る

 注入直後に鏡で確認していただいて、注入量が不足している場合には適切な量を追加していただくことが必要です。本コラムの前半で解説したように、ヒアルロン酸注入後の効果は2週間後の状態を目安にしていただくと間違いがないと思います。それ以降はしばらく安定した効果の持続があるはずです。

  膨らみすぎ・でこぼこになる

 注入直後には凹凸が観察された場合、マッサージや再注入によってその場で修正を試みます。その他、笑う時に余計なふくらみが見える場合があります。注入治療時にはそういうことも確認しながら注入しますが、注入時に上手く笑えなかったために気づかなくて、帰宅後普通に笑った時にふくらみが強く感じるというケースがあります。どうしても気になる場合にはヒアルロニダーゼの注射で溶解すると、数日で吸収が進みます。

  ときどき腫れる

 風邪をひいた時などに一時的に腫れたりわずかに痛みを感じたりすると、リピーターの方から報告いただくことがあります。風邪のように全身性の炎症があると、血管透過性が亢進して水分が血管から皮下組織へと漏れ出てきます。おそらくそれを保水力が高いヒアルロン酸がキャッチしてしまうことで腫れてしまうのではないかと推測します。体調が回復すると治まるようなので、その場合は心配ありませんが、あまり繰り返すとストレスですので、これが原因で溶解を依頼される方もいます。

持続や再注入について

 ほうれい線はメディアで年齢を感じさせる要素として頻繁に取り上げられることが多いせいか、気にしている方が多いです。それもあってか、再注入に来られるタイミングは正直「早くないか!?」と思うタイミングで来られることが多い印象です。このコラムで解説したように筋肉の動きのためにほうれい線のヒアルロン酸注射が効果的ではない方が、何度も再注入の相談にいらっしゃいますが、何度注入してもなかなか思うようには安定しないようです。注意が必要なのはへこんだところのヒアルロン酸はなくなったわけではなく、その隣のスペースに溜まっていっていることになりますので、再注入をし過ぎるとどんどん溜まっていくことででこぼこがキツくなってくることありますので、あまり無意味な再注入を頻繁に繰り返すことのないように十分ご理解ください。

おすすめのヒアルロン酸

 以前から定評のあったジュビダームウルトラプラス、クレヴィエルプライムは粘性・弾力が額の形成に合っていると感じます。加えてジュビダームビスタにはバイクロスシリーズのボリューマが登場したことで、ウルトラプラスよりも持続が増して安定しているため、お勧めです。

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