Columnコラム

PRPの効果の持続はどれくらい?何回くらい治療をするべき? 更新日時 2022/10/04 16:34

読む時間の目安 2~3分

患者B

PRPの治療を検討していますが、持続についてはっきりと書いてあるサイトが見つからなくて、困っています。個人差があることは分かっていますが、実際にはどれくらい持続するものなのでしょうか。また、何回くらい治療を繰り返す必要があるのかしりたいです。

医師

PRP治療は、再生を促す治療のひとつですので、働く強さもその結果起こる変化も、それが維持される時間もまったくもって個人差と言わざるを得ません。ヒアルロン酸注入やボトックス注射のように、ある程度の目安というものさえなかなかはっきりとは示しにくいです。いろいろなクリニックのサイトで散見する「PRP治療は3回続けると1年持続します」に類する表現に、実は確たる根拠はありません。うそではありませんが、おおよその目安と思っていただくといいと思います。ここでは誤解をおそれずもう少しコメントしたいと思います。

患者B

よろしくお願いします。

PRP治療について「働き」と「成果」に分けて理解する

 端的に言うとPRPには多くの方が期待されるような「ある程度決まった持続期間」というものがありません。もう少し詳しく言うと、血小板には細胞その他の再生の活動を促す働きがあります。これを「働き」と呼ぶことにします。そしてその結果得られた美容的な印象の若々しい変化を「成果」と呼ぶことにします。「働き」は怪我した時に傷が再生していく時間などを想像してもらえればと思いますが、当院ではこのような血小板の「働き」は1~3週程度とお伝えしています。そして「働き」が終了したあとに残る肌の状態が「成果」です。

 血小板が「働き」を終えたあと間をあけずに治療を数回繰り返すことで、「成果」の上にさらに「成果」を積み重ねることになります。そして、そうして得られたよりよい「成果」については、「働き」が終了する時点でピークに到達するものですが、「成果」として得られた状態は自分自身の肌の一部ですので、それを維持するか、再び衰えさせるかには自分自身の生活習慣が関わってくるということです。夜も昼もなく働いて、睡眠の習慣がバラバラで疲れてしまったり、食習慣が乱れて栄養面の乱れがある方は、PRPの「成果」を維持することは難しいと思います。ですので、目の下の青クマをPRP治療で改善することを目的とするならば、生活習慣の改善とセットで考えることが本来必要です。

 そういった大事なことをすべてはしょって要約したものが、「3回続けると1年持続します」という表現になるのだと推測しますが、ここに必ず「効果には個人差があります」という表現が続くのは、ここまでお読みいただいた方には当然のことだとご理解いただけると思います。

医師

プライム銀座クリニックでは、結果にコ〇ットするわけではありませんが、PRPの「働き」を最大限に高める工夫を凝らし、「成果」をよく維持するためのホームケアの指導なども行います。目の下の青クマでお悩みの方はいちどご相談いただけたらと思います。

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