Columnコラム

ヒアルロン酸が吸収されたら余計にたるみますか? 更新日時 2019/03/03 11:42

読む時間の目安 7~8分

患者A

ヒアルロン酸が吸収されたら余計にたるむって話を聞いたのですが、ほんとうですか?

医師

すべての場合ではありませんが、状況によってはその可能性があります。ヒアルロン酸の治療後に、たるみが強くなったと感じる場合については経験上いくつかのパターンがみられます。今注入を検討している部位はどちらですか?

患者A

涙袋です。

医師

でしたら、比較的高リスクですので、事前によく検討することが必要だと思います。

患者A

ええ!?じゃあ、やめておいた方がいいですか?

医師

そういうわけでもないです。涙袋の場合は、多量に注入して大きな涙袋形成をした場合に皮膚の血流を阻害したり、ふくらみ過ぎることによって皮膚が伸びてしまったりする可能性がありますので、後にヒアルロニダーゼの注射で溶解すると皮膚がシワシワの感じがしたりたるんだ印象に見えることがあります。ですが、柔らかいヒアルロン酸を少量使う分にはそれほど深刻な問題はありません。

患者A

そうなんですか。じゃあ私は柔らかいヒアルロン酸で自然な涙袋ができますか?

医師

それは比較的簡単に判定することができます。笑ったり、目を細めたりするときに出る涙袋がきれいな形をしている場合は、柔らかいヒアルロン酸を少量使うだけできれいな涙袋ができます。もともとの涙袋がきれいに出ない場合は、ヒアルロン酸注入した時の形もきれいになりにくいです。そういう場合はダメもとで柔らかいヒアルロン酸を少量試してみるか、硬いヒアルロン酸を使ってちょっと無理やり形成するか、ですね。

患者A

ほら先生、みてみて。私はもともとちょっとした涙袋あるんですよ。これなら大丈夫ってことですよね。

医師

そうですね。この感じなら、少量の注入でいい感じになりそうです。やはりヒアルロン酸の注入は適性のある方を対象に、常に控えめにして、自然な感じがキープできることがいちばんだと思います。

患者A

安心しました。

涙袋のヒアルロン酸注入は、たるみを作ることがある

 涙袋の注入は、会話中に少し出てきたように、ヒアルロン酸注入後にたるみが進んだと感じることがあるパターンのひとつです。注入を検討する時点でそういうリスクが大きいのかそうではないかをチェックする必要があります。

ヒアルロン酸が原因でたるみが進むのは、「過剰な注入量」が原因

 誤解があるとよくないので、申し添えますが、ヒアルロン酸注入は少量で満足が得られるなら特に問題はありません。ですがそれぞれの骨格や肌の状態の限界を超えて過剰な注入を繰り返すことは、悪化する要因になるということはあらかじめ理解しておく必要があります。

「過剰な注入」によってたるみが増えるのはパターンがある

 理解の助けになるように、以下にいくつかの例を示します。ヒアルロン酸注入が原因でたるんだという問題に関しては、比較的典型的なパターンがいくつか存在します。全てのパターンを網羅していないことは承知していただきたいのですが、よくみられるケースで自身では常に気を付けているパターンをいくつか紹介しておきます。

① 涙袋に入れ過ぎ  →  溶解したらたるんだ というパターン

 涙袋がある目の下の皮膚は薄く、もともとわずかな血流の変化でおとろえやすい部位です。硬いヒアルロン酸をたくさん注入して無理やり形成をすると、皮膚を引き延ばしたり、血流悪化で不健康な薄い皮膚になってしまったりする可能性があります。ですので、事前の診察であらかじめ、「少量の柔らかいヒアルロン酸できれいになるかどうか」をチェックします。
チェックの仕方
事前の診察で、眼輪筋に力を入れた時に涙袋の下のラインが「キュッと締まる」場合にはきれいに仕上がりやすいので、少量の柔らかいヒアルロン酸を注入することが適しています。眼球が突出気味で眼輪筋がきゅっと締まらない人や、目の下のふくらみを巻き込んだ大きな涙袋がもともとある人の場合には、締まりがないとヒアルロン酸がにじんで広がってしまうリスクが高いです。

患者B

私は、笑った時の涙袋の形がそんなにきれいじゃないんですが、どうしたらいいですか?

医師

 そういう場合は、

  1. 目の下の脂肪が問題であれば、その手術を検討する。
  2. 目の下の脂肪が関係ない、または目の下の脂肪を処理する手術が検討できない方の場合には、やや硬めのヒアルロン酸で試してみる。少量注入して結果がイマイチな感じなら、あきらめるかリスクを承知で注入を追加するかどうかを検討する。

という感じです。

 少量注入しても理想的ではないと感じて、追加注入を繰り返す方の中には「入れ過ぎ」になる方がいます。あるときふと不自然だと気づいて溶解したときに、すごくしわが多い皮膚になったと感じたりする場合があり、事前に知っておくべきだと感じます。

 くれぐれも誤解のないようにしたいので最後にもういちど書きますが、注入するのが少量であれば、柔らかいヒアルロン酸でも硬いヒアルロン酸でもそれほどの悪影響はないはずです。ですが、少量の注入で理想に近づかない感じがした場合には、不適切な注入を自ら望むことはせず、医師のアドバイスを冷静に受け止めていただくようお願いいたします。

②目の下の注入後余計にたるんだようにみえる パターン

 修正の依頼が最も多いパターンがこれです。相談者は総じてもともとLCジャンクションの凹みが強い方で、おそらくその部分の改善を試みたのではないかと思われますが、注入量が多かったり、浅く入り過ぎていたり、しこりができていたりと状態は様々です。経過を聞くと「注入直後からこうだった。マッサージするとよくなるといわれたが1か月よくならない。」というような経過がほとんどです。目の下のヒアルロン酸注入は、改善によって得るものと 掛けるリスクが複雑に絡み合いますので、バランスよく判断できる医師に相談するほうがいいと思います。

③ゴルゴライン・ほうれい線が気になり頻回に注入 → 溶解してげっそりやせた パターン

 これも実際に何例か経験したパターンです。
注入を頻回に繰り返す方が比較的多数おられます。多い方では年に5回以上の注入を受けていらっしゃる場合があります。そういうペースでヒアルロン酸の注入を受けていても、最初の1年くらいは大きな問題はないと思います。
 ただ、そのままのペースでで注入を繰り返しながら数年の経過を経た場合、ある時ちょっと注入後の感じが理想と違うように感じて、軽い気持ちでヒアルロニダーゼの注射で溶解を依頼したら、想像もしなかったほどげっそりやせてしまった、と再注入のために駆け込んでこられたケースを何度か経験しています。
 溶解した側のほほ・こめかみにかなりの痩せがみられ、肌はかなりたるみ、再注入にはヒアルロン酸10本以上が必要だったケースもありました。本人にお話を伺うと、
「毎回減った分だけ注入して補ってもらってたつもりだったんです。だからまさかこんなに残っていたとは信じられないです。」
ということのようです。
 ここで気づかないといけないのは、ヒアルロン酸が減ったというのは思い込みによる誤解かもしれないということです。実際、ヒアルロン酸は注入後そんなに早くなくなることはありません。むしろ溶かすまでなくならないと考えてもいいくらいです。
 誤解の原因はいくつかありますが、理解のためにまず確認しておきたいのは、
「最初の数回の注入後は、ヒアルロン酸は減らなくてもにじんで広がることで効果を失いやすい」
ことです。これはあらかじめ知っておく必要があります。そして
「繰り返し注入をしていると、以前に注入したヒアルロン酸によってスペースが埋まってくるので、にじんで広がりにくくなるため注入個所にとどまりやすくなり、効果を長く実感するようになる。」
ことも理解しておく必要があります。
 ここまで分かった上で、じゃあ年に5回以上のペースで注入しているなら持続がよくなるはずなのに、どうして同じくらいのペースで何年も注入を繰り返す人がいるのかという疑問がわきます。これに対する解答は限りなく事実に近い仮説ですが、減ったようにみえているのはヒアルロン酸ではなく自分の脂肪や筋肉の可能性があると思います。繰り返す注入によって内部のスペースが埋まった状態で、さらに過剰な注入をすると皮下脂肪や筋肉組織を圧迫します。圧迫された脂肪や筋肉は血流が悪化してやせていく、そういう悪循環になっている可能性があります。その後、きっかけは何でであったとしても、溶解するという選択をした場合に、ヒアルロン酸がなくなると自分の皮下組織はやせ細ってしまっているので、「注入しすぎていたため、ヒアルロン酸が溶けて無くなるとたるんだ」という結果になるのです。

 いかがでしょうか。こわい、と感じた方は比較的健全だと思います。ですが、そう感じない人も多いです。再注入のペースが早いなと感じた方にはこの話をあらかじめお伝えするようにしていますが、この話を聞いた約半数の人が、
「へー、知らなかったです。でも、もうちょっとここに注入するだけでいいんです。ほんのちょっとなんで、大丈夫です。」
という感じです。話をちゃんと聞いたか、と言いたくなります。驚くべきことですが、これが実際に頻繁にあるやりとりです。デメリットもお伝えしたうえのことなので、最終的にはご本人のポリシーに従うことが多いですが、あまりにひどい場合には注入をお断りすることもあります。また、長年注入を繰り返した方は、自分が思っている以上にヒアルロン酸は残っていますので、ヒアルロニダーゼの注射で溶かすことを検討する際には十分にその可能性について考慮する必要があります。

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