安心して受けられる額出しの治療の選択 更新日時 2019/07/08 13:12
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額を出す治療の選択肢
額のヒアルロン酸注入の目的は大きくふたつあります。
①額を丸く出すこと
②額のしわを改善すること
ここでは額を丸く出すことに関して説明します。額のしわの治療については、別のコラムを参照にしてください。
額を出す目的でよく使われる治療はヒアルロン酸注入、脂肪注入、骨セメント、シリコンプレートなどでしょうか。これらの、手軽さ、安定性と持続性、リスクの3点で比較してみたいと思います。
額を出す治療の比較
額出しの治療の手軽さの比較
手軽さ:ヒアルロン酸◎ 脂肪注入△ 骨セメント△ シリコンプレート△
手軽さの比較というのは、安全性とコスト・ダウンタイムの点で比較するのですが、もちろんどの治療も基本的には安全性を確保したうえでの治療になります。ただし、脂肪注入や骨セメントは頭部を横に長く切開(冠状切開)する少し大掛かりな手術の扱いですので、よりグレードの高い設備と人手が必要です。つまりは施設次第です。これは症例数などを参考にしてもいいと思います。そしてコストは一般的に高額に、ダウンタイムも長くなります。
ヒアルロン酸注入に関しては、大前提として額の解剖のきちんとした知識があって、それなりに経験を積んだ医師であればまず安全です。相性がよく感じられて治療後のアフターケアについて相談しやすい医師を選びましょう。コストは様々ありますが、手術に比べると手ごろです。ダウンタイムは大きな内出血がなければ翌日くらいから普通に過ごせます。
額出しの治療の安定性と持続性の比較
安定性と持続性:ヒアルロン酸〇 脂肪注入〇 骨セメント◎ シリコンプレート◎
骨セメントやシリコンプレートは、術後にいったん落ち着いた後には変化はほとんどないと考えられます。ただし十分に額の骨の形状に密着していない場合や加齢に伴って額の筋肉や皮膚が薄くなってきた際に辺縁が浮いて見えたりすることがあります。
脂肪注入も、術後安定した場合にはそのままというイメージがありますが、実際は1ヶ月後の時点で50%程度、1年後の時点で30%前後の生着というのが妥当だと思います。額の注入スペースが少ない場合や血流が乏しい場合にはより生着率が低くなってしまう可能性もあります。
ヒアルロン酸は、圧迫によって形状が変化しやすいです。治療直後はきれいに整っていても、額や眉間の筋肉の動きによって力が加わると、少し偏りが出たり、わずかに凹みが見えたりすることがあります。これは大体治療後2週間以内に起こることが多く、その後は安定します。ほとんど気にならないケースが多いようですが、再注入で整えたりする場合もあります。ただしそういった場合には再発することも多々あります。術後半年後くらいに追加注入を少しだけ行うことが多いイメージですが、その後問題ない場合には年単位の長期間で安定していることが多いです。
額出しの治療のリスクの比較
リスク:ヒアルロン酸 低、 脂肪注入 中、 骨セメント・シリコンプレート 高
冠状切開と骨膜剥離を伴う骨セメントおよびシリコンプレートは
- 出血の問題(長いダウンタイム・血種感染など)
- 切開創の問題(傷跡の瘢痕・創部の脱毛)
- 神経損傷の問題(眉が動かない・感覚が鈍い)
- 見た目の違和感(ずれ、サイズの大小の問題、辺縁の浮きなど)
- 骨の委縮(長期留置で骨が凹むケースがあります)
- 修正困難(初回手術より大手術になる可能性)
の問題があります。当院では行っていません。
脂肪注入に関しては
- 血腫や死組織の感染(詰め込み過ぎた脂肪が壊死して感染の菌床になってしまう)
- しこりの問題(注入後壊死した脂肪はしこりになる場合がある)
- 定着の度合いの問題(必ずしも予定通りには定着しない)
- 傷の問題(カニュレはわずかに太く、跡が数か所小さく見えるくらいが普通)
- 修正困難(膨らみ過ぎた場所を調整して理想的な形にすることは通常難しい)
の問題があります。
ヒアルロン酸に関しては、
- 内出血がでる(ダウンタイムがやや長引く程度)
- アレルギーをおこす(数千人にひとり)
- しこりができる(額出しは広く均一に注入するためほとんど問題にならない)
- 感染する(注入量が極端に多い場合可能性あり)
- 塞栓による皮膚が壊死する(額の安全な注入法は確立されている)
- 効果が足りない・早く減る
- 膨らみすぎ・でこぼこになる(マッサージや再注入で修正可能)
- ときどき腫れる(風邪をひいた時などに一時的に腫れたりわずかに痛みを感じたりする)
などが問題です。
参考:額出しのヒアルロン酸注入の注入法・リスク・副作用・合併症について
医師
- まずヒアルロン酸注入で満足のいく結果が得られるかどうか試してみる
- 大きな問題なく経過した場合に再注入を1回まで行う
- その後の経過に応じてハイリスクの治療をするべきかどうか検討する
あたりがスマートではないでしょうか。知っておくべきなのは、 ヒアルロン酸注入後の偏りや凹凸に関しては通常簡単なマッサージや再注入で修正可能で、体調を崩したときに少し腫れ感があったりすることがそれほど大きな問題でなければ、リスクの高い治療をわざわざ選択する必要はありません、ということですね。
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