【もはや怪談!?】10年前に注入したヒアルロン酸が膨らんでくる 更新日時 2023/12/05 11:59
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10年前に注入したヒアルロン酸はもうなくなっているはず!?
ヒアルロン酸は吸収されて1年くらいでなくなる、という説明が多くの誤解を生んでいることについては、過去のコラムでも詳しく解説しています。(参考:前に入れたヒアルロン酸はまだ残ってますか?)そして、今回のモデルケースの会話のように、10年も前に注入したヒアルロン酸が、だんだん膨らんできたというご相談は、実際にそれなりにあります。ここから、少なくともふたつの重要なことを理解する必要があります。
1.ヒアルロン酸が減ったようにみえた場合にでも、実際にヒアルロン酸はなくならずに蓄積していること
2.しばらくヒアルロン酸を足していなくても、加齢により肌が薄くなるとヒアルロン酸が浸透圧で膨らもうとする力に肌が負けて膨張してしまうこと
のふたつは少なくとも理解しておく必要があります。ですがいずれにしても不都合な影響があるヒアルロン酸はいったん溶解してしまうことが改善につながります。そこは安心してください。
ヒアルロン酸を溶解する前のスケジュール調整について
とはいえ、過去に注入したヒアルロン酸の量がかなり多いと予測されるときには、溶解後に予測外のことがあってスケジュールに影響を与えることがないようにその前にいくつか確認が必要です。
溶解後の再注入のスケジュールについて
溶解したあと思った以上に瘦せてげっそりしまって、再注入するまで人に会えない、普通の生活ができない、ということになる可能性があります。とりあえず人に会える程度の最低限の再注入が必要な場合も、溶解後数日~1週間は待つ必要があります。ヒアルロニダーゼの溶解の効果が残っている間に新たにヒアルロン酸を注入してもその場で溶けてしまっては意味がありませんので、再注入まで3日程度はあけていただくことは必須です。ただし、3日程度では溶解した成分の吸収が不十分で腫れ感がまだ残っていたりするため、注入のクオリティを重視する場合は1週間以上あけて再注入を計画するほうがいいと思います。
気になる部分だけ溶かす、という微調整はうまくいかないことが多いこと
それはもちろん溶解することで気になる腫れの症状だけがなくなって、ちょうどいい状態になるなら理想的なのですが、そういう都合のいい調整は、ヒアルロン酸の溶解注射では残念ながら不可能です。ヒアルロニダーゼは液体の注射で、注射部位からにじんで広がって、ある程度の範囲に効いてしまうので、微調整というわけにはいきません。ただし、ヒアルロン酸が浅いところから深いところまで分布している場合には、目立つ浅い層だけに少量溶かす注射を打つという工夫は行います。その場合は、深い層を中心に一部溶け残ることを前提としますので、結果的に溶け残ったものがイマイチな状態であれば再度溶解するスケジュールが必要です。一気に溶かしてしまうと再注入にどれほど大量のヒアルロン酸が必要かがわからない、というようなヘビーユーザーは1回で溶かしきるのではなく、2回、3回に分けて溶解するくらいのつもりで慎重に行うほうがいい場合があります。
ここまでの知識をもって慎重に修正の治療に臨んでいただくのであれば、アレルギーなどの不測の事態を除いて困ることはまずないと思います。興味がでたよ、という方はプライム銀座クリニック高澤のカウンセリングにお越しください。
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