隆鼻の治療の選択 ~ヒアルロン酸注入は簡単!!でもリスクもあります~ 更新日時 2023/11/05 10:31
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隆鼻のための治療の比較
隆鼻の目的で選択する治療には、ヒアルロン酸の注入、シリコンプロテーゼ、ゴアテックスプロテーゼなどが一般的です。これらについて、手軽さ、安定性と持続性、リスクの3点で比較してみたいと思います。
隆鼻の治療の手軽さの比較
手軽さ:ヒアルロン酸◎ シリコン/ゴアテックスプロテーゼ〇
手軽さの比較というのは、安全性とコスト・ダウンタイムの点で比較します。通常のケースではどの点でもヒアルロン酸の注入が圧倒的に有利です。ただし繰り返し注入する場合やヒアルロン酸の広がりが大きくて理想とかけ離れる場合などでは、プロテーゼを挿入したほうが、満足度は高く、その後の再注入や修正のコストがかからない分料金コスト・通院コスト(通院の手間)の面で有利になる場合もあります。
隆鼻の治療の安定性と持続性の比較
安定性と持続性:ヒアルロン酸△ シリコン/ゴアテックスプロテーゼ◎
ヒアルロン酸は注入後に少しにじんで広がります。そのため隆鼻目的にはクレヴィエルコントアのように固くて広がりにくい製品が好まれます。注入後2週間程度のうちににじんで広がるような変化が少しだけあった後はかなり安定した状態になり、その後はゆっくりゆっくり吸収が進みます。異物反応によって再生組織が被膜のようになると吸収が極端に遅くなって、そのまま何年もの間安定した状態に見えるケースもあります。いちどにじんで広がった状態で安定した部分の見た目が気になってしまう場合には、ゆっくり吸収を待つ以外には溶かす注射を使う場合があります。いずれにしても風邪をひいたときなどに少し腫れた感じに感じられたりすることはやはりあるようです。
プロテーゼはシリコン性もゴアテックス性もいずれも、術後にいったん落ち着いた後には変化はほとんどありません。ただしプロテーゼが十分に額の骨の形状に密着していない場合や、手で鼻に触れるクセがある方は徐々に皮膚への影響がみられてくることがあります。加齢に伴って皮膚や皮下組織が薄くなってきた際にも辺縁が浮いて見えたりすることがあります。プロテーゼの場合にはヒアルロン酸のように風邪をひいた際などに腫れて気になるなどのことはないようですが、注入を追加したりなど何らかの原因で菌がプロテーゼに感染した場合には、抗生剤で治療がうまくいかなければ緊急で手術で取り除くことが必要になる場合があります。
隆鼻の治療のリスクの比較
リスク:ヒアルロン酸 小 シリコンプロテーゼ 中 ゴアテックスプロテーゼ 高
ヒアルロン酸注入のリスク
- 内出血がでる(青くなるのはメイクでカバーできるが、出血が多いと腫れ感が数日くらい余分に目立つ)
- アレルギーをおこす(数千人にひとり)
- しこりができる(可能性はあるが気になるという相談はほとんどない)
- 感染する(注入量が少ないため皆無)
- 塞栓によって皮膚が壊死する・失明する(注意深い医師が行う場合に起きない)
- 効果が足りない・早く減る(にじんで広がると高さが失われる)
- 膨らみすぎ・でこぼこになる・鼻が曲がる(何らかの治療後に注入する場合などにみられうる)
- ときどき腫れる(風邪をひいた時などに一時的に腫れたりわずかに痛みを感じたりする)
などがあります。
シリコン/ゴアテックスプロテーゼのリスク
- 感染の問題(放置すると膿がでたりプロテーゼが飛び出したりして、跡が残る場合があります)
- 鼻筋の曲がり(適切な時期に再手術が必要です)
- 鼻の穴のゆがみ、左右の非対称(術後早期、挿入時の切開創がまだ硬い間にみられやすい)
- 理想とのギャップ、異物感(抜去やサイズの入れ替え)
- 遠隔期に浮いて見える、飛び出るなどの問題(無理なデザインでシリコンを入れた場合に起こり、ゴアテックスでは起こりにくい)
などがあります。
ゴアテックスのほうが形状が柔軟なため輪郭が浮き出るリスクは低いですが、感染や鼻筋の曲がりがやや起こりやすいこと、修正の手術が困難を伴うケースがあることが欠点です。
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隆鼻の治療の選択に関しては以上ののような比較になります。以上を総合して考えた場合に隆鼻を行うためにお勧めできる考え方は、
- まずヒアルロン酸注入で満足のいく結果が得られるかどうか試してみる
- 結果が理想的である場合は、吸収された分だけその都度再注入を継続するか、あるいはプロテーゼでその形を維持することを検討する
- 結果が思わしくない場合には再注入での継続はお勧めではありません。プロテーゼを適切に挿入することで理想に近づけるのかどうかをよく検討します。
という感じでしょうか。隆鼻目的のプロテーゼは、単独で行う治療の場合は傷跡も鼻の穴の中にありますし、少しのダウンタイムがありますがリスクもそれほど高くない治療です。ヒアルロン酸注入に比べて形状の維持がしっかりしていますし、再注入にかかるコストやストレスもなくなるため比較的お勧めしやすい手術です。
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