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【糸リフトFAQ】Vol.7 プライム銀座の糸リフトは他院の糸リフトとどう違うのですか?(その2:形状 編) 更新日時 2024/02/20 14:21

読む時間の目安 3~5分

患者A

先生、友達もいっしょに来ました。今日はふたりです。よろしくお願いいたします。

患者B

よろしくお願いいたします。

医師

ええ、それでは早速始めましょうか。前回は、糸の素材で効果はそれほど変わらないと、言いましたね。

患者B

私もあとでそれを聞きました。溶ける糸のとげの先端が先に溶けるから1か月も持たないっていうのは軽くショックでした。でも、ちゃんとした効果を理解して後悔しないように糸リフトを選びたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

医師

では、糸の形状について説明していきましょうか。ポイントは糸の形状によって「リフト効果」と「ダウンタイム」がどう変わるかです。このような視点で整理すると、どういう糸がいいのかわかりやすいと思います。

患者A

はい。

医師

まずリフト効果についてですが、「引っ張る効果」と「固定する効果」はもう区別がついているということでよろしいですか?

患者B

はい、大丈夫です。「引っ張る効果」はとげが溶けるとなくなりますから、1か月も持たないし、もうきっぱり「副作用のようなもの」と割り切って考えてもいいと、先生が書いているのをネットでもみてきました。(糸リフトって実際どれくらい持ちますか?

医師

いいですね。ではそれを前提で話を続けましょう。それではまず、「糸は太く、コグは大きくとがって、らせん状にたくさんついていて、皮膚の裏側にしっかり食い込んで離しません!!」的な糸はどう思いますか?

患者A

引っ張る力は強そうですが、なんとなく怖そうです。

医師

そうですよね。実際、しっかり引っ張ることをイメージして設計された糸はたいてい、痛みやひきつれなどの合併症が多いです。にもかかわらず、引っ張ったはずの効果は1か月で失われますので、割に合わないですよね。

患者A

聞くだけで怖いです。

医師

ですので、引っ張ることはきっぱりと捨ててしまいます。その結果、仰向けの状態を支えることだけに目標を定めることになるので、支える程度の強度だけは保ちながらできる限り細くしなやかで痛みやひきつれの出にくい糸が一番いい、というのが結論です。

患者A

なるほど、わかりました。

糸の形状とリフト効果

 新しい糸リフトが出るときは、その形状に期待感をもつ場合が多いです。それは当然です。糸のメーカーからすると、糸が売れないことには始まらないので、その形状で「いかにも引きあがりそう」というイメージを持たせることが必要で、ですのでそういった期待感を持たせる設計になるのは当然です。ですがなんども申し上げた通り、引っ張る効果は1か月もたたないうちになくなりますので、いくら引っ張ることに優れた特徴を備えた糸を準備しても、そういう意味では無用の長物と化します。それどころか、しっかり引っ張ろうとする試みによって、余計な痛みや引きつれが増えるとクレームにつながるので、現場のそれなりに経験のある医師はたいてい、カウンセリングではすごく期待させるような話をしながら、しっかり引っ張ったりもせずお茶を濁すような糸リフトをしていることも多いです。

 以前のコラム(プライム銀座の「引っ張らない糸リフト」ができるまで)にも書きましたが、私自身はそういう現場に3年ほどいて、糸リフトに絶望してやめてしまった時期がありました。その後開業して試行錯誤の結果、今の「引っ張らない糸リフト」を提供しています。

オリジナルの糸の開発コンセプト

 糸リフトを提供するににあたっては、糸のデザインをイチから見直しました。会話中にも少し触れましたが、コグ(とげ)に求める機能は「起き上がるときの垂れ下がりを支えること」を想定して、引っ張り上げるような強い力に耐える必要はないと考えました。その結果、

「強度が保てる範囲でなるべく細くしなやかに」

「肌が垂れないよう支えられる限り

でコグ(とげ)も小さくマイルドな形状に」

「小さいコグ(とげ)でも肌全体をしっかり支えるように、なるべく糸は長くコグの数を多く」

「ムラなく支えるためにコグ(とげ)を糸の端から端まで均一に」

というイメージで糸を作成しています。

「引っ張らない糸リフト」のダウンタイム

 そうして作成した糸は、余計な引きつれを出さないように丁寧に挿入します。無用の引っ張りをしないことで、痛みや違和感は最小限になります。コグ(とげ)の形状はとがり過ぎず、多くの均一に並んだコグが、肌を広い範囲で支えるので痛みはほとんどありません。

 メーカーやクリニックの経営者の視点では「まず売れないことには始まらない」とはいえ、その視点から開発された糸の多くは集客のためにほとんど無意味な引き上げを喧伝したあげく、それを実行することで無意味な術後の負担も強いる、という結末になりやすいです。そういう糸リフトがこの市場からはなくなることはないかもしれませんが、偶然にもこれを読んでいただいた方にとっては、すこし考えて行動するきっかけになっていただければ幸いです。

 

このコラムは1素材編、2形状編(本コラム)、3医師の技術編 の3編があります。合わせてお読みいただけますとより理解が深まります。興味が出たよ、という方はぜひプライム銀座の高澤のカウンセリングにお越しください。

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