Columnコラム

【もはや怪談!?】10年前に注入したヒアルロン酸が膨らんでくる 更新日時 2023/12/05 11:59

読む時間の目安 4~6分

患者A

先生、よろしくお願いします。お電話の方にはお伝えしたのですが、最近頬とか目の下が腫れているなと感じることが多くて、昔ヒアルロン酸を注入していたことがあったのですが、それが関係あるかどうか、ご相談したいと思っています。

医師

わかりました。腫れていると感じるときのお写真などはお持ちですか?

患者A

あります。えーっと、こちらですね。時々こんな感じで腫れていたりして、でも夕方には治まったりすることも多いです。

医師

なるほど、このお写真の様子では明らかに目の下から頬にかけて腫れている感じがします。そのほかはおでこやフェイスラインはあんまりそんな感じはしないので違和感がありますね。腫れている個所は昔注入した個所と一致しますか?

患者A

けっこう忘れてしまっているくらい昔なんですが、目の下から頬にかけての注入は何回かやってます。そのほかはおでこやこめかみはちょっとだけ、という感じだと思います。これってやっぱりヒアルロン酸が残っているんでしょうか?もう注入してから10年も経ってるのですが?

医師

ええ、注入のヒアルロン酸はかなりの長期にわたって体内に残りますので、10年後に残っていたとしても全然不思議ではありません。注入個所もだいたい一致しているようですので、注入したヒアルロン酸の影響で時々腫れていると考えてまず間違いはないでしょう。ですがこういう腫れ方からすると、ヒアルロン酸を注入したのは1回や2回ではありませんよね?

患者A

はい、まあけっこう何回も行ったとは思います。

医師

1年に3回以上とかになりますか?

患者A

ええ、そうだったと思います。いえ、実際はもう少し多かったかもしれません。私ってヒアルロン酸が減りやすい体質のようで、すぐ減ってしまうので年に何回か足してもらっていました。

医師

なるほど、そういう治療をどのくらい続けたか覚えていらっしゃいますか?

患者A

まあ何年かそういう感じで通っていたと思います。いつからかあんまり必要ない感じがして、それ以来ヒアルロン酸の注入はしていません。

医師

なるほど、でしたらかなりヒアルロン酸が蓄積している可能性が高いです。減ったように感じていたのは、ヒアルロン酸を詰め込みすぎてご自身の脂肪組織がやせていったことかもしれません。もしヒアルロン酸を溶解するなら、想像しているよりかなりやせてしまう可能性があって、おそらく適量を再注入して仕上げる必要があると思いますので、再注入のスケジュールまでしっかり考えてから溶解注射を打つ必要があります。

患者A

そうなんですか、やっぱり溶かしたほうがいいんですか。

医師

はい、時々腫れるということを気にしないと決めてしまうなら、溶かす必要はないですが、時々でもお写真のような腫れが出ると周囲の方が心配したりすることもあるかもしれませんし、これは現実的には溶解したほうがいいと思います。

患者A

わかりました。ではスケジュールについても相談させてください。よろしくお願いします。

 

10年前に注入したヒアルロン酸はもうなくなっているはず!?

 ヒアルロン酸は吸収されて1年くらいでなくなる、という説明が多くの誤解を生んでいることについては、過去のコラムでも詳しく解説しています。(参考:前に入れたヒアルロン酸はまだ残ってますか?)そして、今回のモデルケースの会話のように、10年も前に注入したヒアルロン酸が、だんだん膨らんできたというご相談は、実際にそれなりにあります。ここから、少なくともふたつの重要なことを理解する必要があります。

1.ヒアルロン酸が減ったようにみえた場合にでも、実際にヒアルロン酸はなくならずに蓄積していること

2.しばらくヒアルロン酸を足していなくても、加齢により肌が薄くなるとヒアルロン酸が浸透圧で膨らもうとする力に肌が負けて膨張してしまうこと

のふたつは少なくとも理解しておく必要があります。ですがいずれにしても不都合な影響があるヒアルロン酸はいったん溶解してしまうことが改善につながります。そこは安心してください。

 ヒアルロン酸を溶解する前のスケジュール調整について

 とはいえ、過去に注入したヒアルロン酸の量がかなり多いと予測されるときには、溶解後に予測外のことがあってスケジュールに影響を与えることがないようにその前にいくつか確認が必要です。

溶解後の再注入のスケジュールについて

 溶解したあと思った以上に瘦せてげっそりしまって、再注入するまで人に会えない、普通の生活ができない、ということになる可能性があります。とりあえず人に会える程度の最低限の再注入が必要な場合も、溶解後数日~1週間は待つ必要があります。ヒアルロニダーゼの溶解の効果が残っている間に新たにヒアルロン酸を注入してもその場で溶けてしまっては意味がありませんので、再注入まで3日程度はあけていただくことは必須です。ただし、3日程度では溶解した成分の吸収が不十分で腫れ感がまだ残っていたりするため、注入のクオリティを重視する場合は1週間以上あけて再注入を計画するほうがいいと思います。

気になる部分だけ溶かす、という微調整はうまくいかないことが多いこと

 それはもちろん溶解することで気になる腫れの症状だけがなくなって、ちょうどいい状態になるなら理想的なのですが、そういう都合のいい調整は、ヒアルロン酸の溶解注射では残念ながら不可能です。ヒアルロニダーゼは液体の注射で、注射部位からにじんで広がって、ある程度の範囲に効いてしまうので、微調整というわけにはいきません。ただし、ヒアルロン酸が浅いところから深いところまで分布している場合には、目立つ浅い層だけに少量溶かす注射を打つという工夫は行います。その場合は、深い層を中心に一部溶け残ることを前提としますので、結果的に溶け残ったものがイマイチな状態であれば再度溶解するスケジュールが必要です。一気に溶かしてしまうと再注入にどれほど大量のヒアルロン酸が必要かがわからない、というようなヘビーユーザーは1回で溶かしきるのではなく、2回、3回に分けて溶解するくらいのつもりで慎重に行うほうがいい場合があります。

 

 ここまでの知識をもって慎重に修正の治療に臨んでいただくのであれば、アレルギーなどの不測の事態を除いて困ることはまずないと思います。興味がでたよ、という方はプライム銀座クリニック高澤のカウンセリングにお越しください。

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