Columnコラム

あごのヒアルロン酸注入の注入法・リスク・副作用・合併症について 更新日時 2019/03/09 15:07

あごのヒアルロン酸注入のデザインと注入法

  デザインの原則

 原則あごの先端1か所に注射します(男性的な幅広いあごを作る場合は左右2か所)。あごを下に伸ばすようなご希望があれば、注入時にあごの皮膚・皮下組織を少し下に引っ張った状態で注射します。先端を前に出すことが目的の場合には、あご下から皮膚・皮下組織を前方に引っ張った状態で注射します。ただしどんなふうにでも変化できるわけではなく、引っ張った時の動きが少なければ、注射による変化も少なめになるので、事前のデザイン時に目的の方向への変化のしやすさを判定することができます。また、通常の場合はどちらにも引っ張らずに注射しますが、その場合には動きやすいほうに先端が向いていく感じになります(ほとんどのケースは前方へのシフトになります)。

  実際の注入の流れ・注入する層

 注入は座位または臥位で行います。少し氷冷して痛みが鈍くなるようにして、女性の場合はあごの正中の前面に、男性の場合は左右2箇所に分けて骨膜上にシャープニードルで注入します。

 初めてで心配な方や、より細かい調整を好む方には、イメージ通りの注入になるように何回かに分けて注入し、その都度鏡で確認していただくようにします。

 特に初回の治療の際には注入後の経過でにじんで広がることで高さを失いやすいため、見た目には十分だと思った後にもう少し余分に高さを出しておくことなど、治療のステージに応じて細かく相談しながら治療を進めます。

あごのヒアルロン酸注入のリスクに関して

  内出血がでる

 まれに出血した場合でも、青くなるのはメイクでカバーできる程度です。ごくごくまれに出血が多いケースでもわずかな鈍痛を伴うくらいで、スケジュールに影響することはほとんどないと思われます。

  アレルギーをおこす

 ヒアルロン酸は本来人体に存在する成分です。ただし注入用フィラーヒアルロン酸の製品に含まれる架橋剤(ほとんどのメーカーではBDDEを使用)や保存料に対するアレルギーが数千人にひとりみられる場合があります。腫れ・赤み・かゆみなどの症状がある場合にはヒアルロン酸を溶解して、症状の強さによっては抗アレルギーのための治療が必要になる場合があります。

  しこりができる

 まず原則としてヒアルロン酸の注入に際して、どなたでもしこりができる可能性はあります。特に1か所にかためて打つ注入デザインの場合には量が多いと触れる感じのしこりになることがあります。あごを出すヒアルロン酸注入は比較的再注入するする方が多く、しこりを診察することも他の箇所に比べて多いですが、たいていの方は気にせず追加注入を希望されるイメージがあります。どうしても気になる場合にはヒアルロニダーゼの注射で、しこりの中に巻き込まれているヒアルロン酸の溶解を行うことで、しこりの大部分が触れない程度に小さくできます。ただし下唇など付近に過去に注入したヒアルロン酸がある場合にはそちらも一部溶けてしまう恐れがありますので、溶解治療を受ける前には十分ご注意ください。

  感染する

 製品自体は十分な検査をクリアした安全性の高いものですが、皮膚や粘膜の常在菌などが傷やにきびなどの皮膚バリアの乱れを介して体内に入り、ヒアルロン酸の注入部位に到達する場合があります。通常は正常な免疫力の持ち主であればは起こるものではなく、あごを出す場合を含めて顔のヒアルロン酸注入で経験することはまずありません。

  塞栓によって皮膚が壊死する

 当院では注入時の塞栓リスクについて熟知した医師が注入を行いますので安全です。技術的には針の先端が血管内に入った場合にそのまま注入してしまうと動脈の塞栓(詰まること)が起こり、血流を失った組織(皮膚・皮下組織やその他)が壊死する可能性があります。ただしあごの先端にはヒアルロン酸を注入する針がすっぽり入ってしまうような太い血管がないため特記するべきリスクはありません。

  効果が足りない・早く減る

 注入直後に鏡で確認していただいて、注入量が不足している場合には適切な量を追加していただくことが必要です。ただしあごの場合には皮下のスペースがないとなかなか思うように高さが得られないので、注入量が不足しているのか、それとも皮下のスペースの限界なのか、区別することが必要です。これは実際に触れてみた上でお伝え出来ますが、ご自身で確認したい場合は、あごの皮膚をつまんでみてください。あごの皮膚が自然とのびる感じであれば、ヒアルロン酸を注入したときに自然な印象の形成が出来ます。あごの皮膚をつまんでも全然引っ張れなかったり、つまむことはできても口を閉じるときに強く引っ張り返されるような力が加わる場合には、皮下のスペースは不十分な可能性がありますので、治療してもあまりいい印象に感じないかもしれません。なお、このようなあごの皮下組織のスペースの問題に関しては注入するヒアルロン酸の硬さでは解決しません。

 また、これと似て非なる別の問題があります。あごの先端に注入したヒアルロン酸は、注入後最初の2週間程度でにじんで広がると高さがやや失われてしまうので効果が減ったように感じます。その後は安定しますが、うすく広く広がってしまった状態のヒアルロン酸が残っても目的が達成できませんので、なるべく硬くて広がりにくいヒアルロン酸を使用すること、うつ伏せに寝たりしてヒアルロン酸をつぶすような圧力を加えないことなどが大事です。また、話をするときや食事をするときなどにオトガイ筋に力が入るとその圧力によってせっかく注入したヒアルロン酸がつぶれやすいです。このような場合には、オトガイ筋にボトックスを併用することでヒアルロン酸の高さが失われにくくなります。

 そしてもし注入後安定する時期に理想とのギャップがどうしても気になるという場合には、ヒアルロニダーゼの注射で溶解して吸収を早めることができます。その後にデザインをし直して再びヒアルロン酸を注入するのか、プロテーゼの挿入を選択するかは、ご希望によって相談可能です。

  膨らみすぎ・でこぼこになる

 あごのヒアルロン酸注入ででこぼこになったと感じる方はほとんどいませんが、注意が必要なのは以前にヒアルロン酸やその他の注入を受けていた箇所や、プロテーゼを抜去した箇所に、袋状に形成された被膜が残っていると、その袋状の被膜に添ってヒアルロン酸が流れていくことがあります。そういう状況で凸凹した感じが目立ってしまう場合には、ヒアルロン酸が流れていかないように抑えつけてしっかり形成してもゆっくりとまた流れていくことがあります。このような場合には、いったんヒアルロニダーゼの注射で溶かして、被膜内が癒着する時期まで数か月待って注入をし直す方法を選択する場合もあります。

 また、ニキビ痕に対するヒアルロン酸注入はほとんど意味のある改善はみられません。あごのいわゆる「梅干しジワ」は少し改善するかもしれませんが、梅干しジワの治療はボトックスの方がより効果的です。

  ときどき腫れる

 風邪をひいた時などに一時的に腫れたりわずかに痛みを感じたりすると、リピーターの方から報告いただくことがあります。風邪のように全身性の炎症があると、血管透過性が亢進して水分が血管から皮下組織へと漏れ出てきます。おそらくそれを保水力が高いヒアルロン酸がキャッチしてしまうことで腫れてしまうのではないかと推測します。体調が回復すると治まるようなので、その場合は心配ありませんが、あまり繰り返すとストレスですので、これが原因で溶解を依頼される方もいます。

持続や再注入について

 まずは適切なヒアルロン酸(クレヴィエルコントアなど)を用いて、理想の形になるかどうかが大事です。にじんで広がることで効果が失われる場合には、数回の再注入のうちに少しずつスペースが埋まっていって、広がりにくくなりますが、その時にはだんだん硬くしこりのように感じられることもあります。この状態になった場合はさらに重ねて再注入をすることはお勧めではありません。できれば溶解したうえで適切なプロテーゼの挿入が理想的だと思います。

おすすめのヒアルロン酸

 形状を維持する能力の面ではクレヴィエルコントアが最も良い感じがします。1本のヒアルロン酸であごの形成以外にも同時に注入する場合には、他の製品を使うことが妥当な場合もありますが、あごの形成のクオリティはクレヴィエルコントアの方が良いと思います。

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