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【糸リフトFAQ】Vol.3 糸リフトは若いうちにやるべきですか、年を取ってからやるべきですか? 更新日時 2023/10/25 17:43

読む時間の目安 8分~10分

患者A

先生、わたし30歳過ぎたんですが、自分ではまだいいかなって思っているんですけど、糸リフトってそろそろやったほうがいいですか?

医師

そうですね、糸リフトをやるならある程度早いうちからやるほうがいいと思いますが、どういう効果を期待していますか?

患者A

あれ、なんかいつもの先生らしくないですね。いつも私が注入をお願いするときには、なるべく最低限の治療にしておくようにと止めてくれる印象だったんですけど。

医師

あ、そういう風に思っていただいてたのなら、不思議だと思うかもしれませんね。ですが、お顔のエイジングコントロールの観点でヒアルロン酸の注入と糸リフトを比較した場合には、私は糸リフトを優先するメリットがあると思っています。

患者A

へー、意外でした。じゃあ参考にしたいのでその理由を聞きたいです。

医師

ええ、いいですよ。プライム銀座では主に30台から50台の方によく糸リフトを行いますが、満足度が高いのは30台から糸リフトを始めて、数年おきに何回かやっている、といった方が一番です。50歳くらいになると、糸リフトの単独治療でしかも1回だけやる場合には正直に言って満足度は高くなりにくいので、治療の組み合わせなどがより大事になります。

患者A

先生の経験上、30台から始めた人のほうが結果的に満足しているから、私もそのころには始めたほうがいいってことですね。それってでも、何か理由があるんでしょうか。

医師

早めに糸リフトを始めたほうがいい理由の中でいちばん重要なポイントはやはり、糸リフトで半永久的な固定の効果が得られるということです。糸リフトはたるみが進んでから一時的に引き上げてまた落ちて、という一時的な引き上げ効果を求める治療ではなく、たるみの強い皮下組織を瘢痕で固めていくという風に、どちらかというと積み重ねていく感覚の治療です。ですので早めに固め始めることでたるみの少ない状態をキープして、不要な治療、特にヒアルロン酸の注入などの量や回数を減らす結果につながりやすいです。

患者A

今先生がいちばん重要って言った半永久的な固定の効果、というのがまだいまいちピンとこなかったんですが、もう少しわかるように教えてもらえますか?

医師

ええ、これは失礼しました。当たり前のようにさらっと触れてしまって、逆にわかりにくかったですね。すいません。固定の効果というのは、挿入した糸が溶けるときに炎症を起こして硬い瘢痕となることでたるみを減らす効果です。普通に鏡をみるとたるんで見えるお顔でも、仰向けになるとすっきり引きあがった感じにみえると思いますが、そのように皮下組織がゆるゆるで、起き上がると下に皮膚が垂れ下がる状態のことをここではたるみと呼びます。皮下組織が瘢痕で硬くなるとこの動きが減るため、起き上がるときの垂れ下がりが小さくなります。この効果は挿入した糸の瘢痕形成によって得られるため半永久的な効果になります。

患者A

なるほど、そういうことなら早めにやったほうがいいというのにも確かに一理ありますね。だとしたら、知り合いには20台で糸リフトをやる人もいますが、やっぱり早ければ早いほどいいという感じですか?

医師

理屈的には早めに取り組むことで長期に受ける恩恵があるはずです。ですが個人的には20台の方に積極的に糸リフトをお勧めしていくことはしていません。それは、20台の方は現状でたるみが少なすぎて、固定によるリフト効果を直接見て理解することが難しいからです。皮下を固めて垂れ下がらない皮下組織を作ることが注入治療などへの要求を減らし、そのことが10年後、20年後美しくあるために重要であったとしても、20台では受けた施術の効果が見た目の変化としてほとんどないため、糸リフトの結果何を得たかということがはっきりしなくて、何に満足していいかもやもやすると思います。むしろ、30歳を過ぎたころに、目に見えるたるみ感が気になり始めた時に糸リフトを開始するなら、直接的な改善効果も自覚しながら将来にわたって固定の効果を得ることができるため、理想的だと思います。

患者A

なるほど、じゃあ先生の理論的に、わたしは糸リフトを始めるベストのタイミングってことですね。先生の説明に納得できるポイントがいくつもあったのでだんだんその気になってきました。近いうちに施術のカウンセリングからお願いしたいと思います。ありがとうございました。

たるみ治療のステップアップを見直す

 私も駆け出しの美容外科医の時は、20台はレーザー治療で引き締め、30台はヒアルロン酸とボトックス、40台から糸リフト、50台で切開リフト、のようなパターン化されたイメージを持っていた時期もありました。若いうちはプチ整形、年を取ったらだんだんダウンタイムの長い治療を導入、みたいな感じです。

 それはそれで、「若いころは必要ないけど、年を取ったら徐々にダウンタイムのある治療でもしないと維持できないよね。」といった、施術を受ける側の心理的な要求にはマッチしていたのですが、そういう心理的な配慮を抜きにして純粋に医学的な観点からみる場合には、その治療のステップアップの順序をいったん忘れて、老化のメカニズムに合わせて適切に治療方針を見直す必要が出てきます。たるみ治療の場合に限ると、

・ボリュームの減少に対してヒアルロン酸やコラーゲン、脂肪の注入

・皮下の支持組織のゆるみに対してHIFUや糸リフト

などを年齢に関係なく適応する必要があります。年齢はある程度の目安にはなりますが、年齢に沿って順に治療を選択するものではないと思います。こういったことをなるべくしっかりと意識すると、ほうれい線への注入などのように、もともとボリュームがそれほど存在してない箇所への過剰な注入による不自然な変形を未然に防ぐことにもつながります。

 

早めに糸リフトを始めるほうが満足度が高い理由

 過去のコラムで詳しく書いています(【糸リフトFAQ】Vol.1 糸リフトでこんな感じになりますか?)が、糸リフトで得られる効果は「引き上げる効果」と「固定する効果」2種類に分けて考えます。よくイメージされる「引き上げる効果」というのは糸のコグ(とげ)が溶けるころには引っ掛かりがなくなって効果を失います。これはどの糸でも大体1か月以内ですので、もういっそのこと「副作用のようなもの」と割り切ってしまうことにします。そして会話中に触れた「固定する効果」について理解を深めていくほうが現実的と言えます。

 「固定する効果」は糸を挿入した部分の皮下組織を瘢痕で固めてしまうことで得られます。糸の挿入を繰り返すことで硬さは増していくので、より安定した効果になります。注意が必要なのは、効果に上限があることです。理論的には完璧に固定された状態になると、起き上がるときに皮膚が垂れ下がらないので、仰向けのときの顔の印象が起き上がっても保たれたままになる、ということになります。ここが糸リフトの効果の限界になります。多くの方は数回の施術を経て徐々にその状態に近づきますが、目安となる回数は経験上、「若いころに皮下脂肪が厚めだった方はたるみが多いので3回~5回、やせ型のお顔立ちでたるみが少ない方は1回~3回」程度のときに満足度がピークになります(※注1)。であれば、30台でたるみが少ない状態で始めた方は1回ごとにかなりいい状態をキープする結果になるため満足度が高いのに対し、50歳を超えてある程度たるみが強くなった方は、糸リフトを始めてから3回~5回の施術を経てよい状態を迎えることになるため、1回目、2回目といった施術の初期にはわずかずつ改善を経験しますが、満足するまでには至らないような期間を過ごすことになりやすいことがお分かりかと思います。これが、早めに糸リフトを始めるほうが満足度が高い理由です。

(※注1)それ以降の回数を重ねる場合は、固定の効果の限界が近づいているため施術による印象の変化が小さくなり、かけたコストの分だけ満足度が下がる傾向があります。)

20台でたるみが気になってしまう方へ

 糸リフトは早めに始めるほうがいいと書いたばかりですが、会話中にも触れたように20台の方はほとんどたるみがありませんので、糸リフトが適しているケースは少ないです。いちど仰向けで鏡をみて、その状態にあこがれるような感情がわく場合には糸リフトをお勧めしますが、「仰向けでも起きてもあまり変わらないけれども、たるみのように見える」ことが気になる場合には、それは実際にはたるみではなく皮下脂肪の分布の問題ですので、脂肪吸引または高周波やHIFUなどの引き締め治療を選択するべきだと思います。

 

 当コラムもVol.3にしてすでにかなり複雑な内容になってきました。糸リフトに興味がある方はぜひプライム銀座の「引っ張らない糸リフト」の解説も併せてお読みください。高澤へのご質問・ご相談もお待ちしています。

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